立体駐車場とは、建築物や機械装置を利用して駐車場を多層化、立体化したものをいいます。地面のみの駐車場では車20台分しか駐車するスペースがない場合であっても、2階部分、3階部分と上に積み上げていくことにより40台、60台と駐車できる台数を増加していくことが可能となります。この立体駐車場の種類としては、大きく分けて自走式の駐車場と機械式の駐車場があります。自走式はショッピングモール等で見られるような駐車場入口から入場して自走して2階、3階と上がっていくタイプのもので、機械式とは、ビルの乱立した狭いエリアに見られるようなビルそのものが駐車場だが、入口で車を預けて駐車スペースまではエレベーターのような機械が運んでくれるタイプのものです。
自走式は敷地を最大限活用する大規模駐車場に向いた方式であり、機械式は狭小地で効率的に多くの台数を収容することに向いた方式です。では、この立体駐車場を発注しようとした場合、どのメーカーに注文したらよいでしょうか。この点については、まず自分が立体駐車場を設置しようとしている土地等の事情に鑑みてどの方式を採用するかを決めた上で、その土地状況に見合ったオーダーメイドに応えてくれる業者である必要があります。メーカー側の規格で土地の活用が十分にできないという事態を避けるためです。
次に、耐久性や安全性といった製品仕様について求める水準を超えるものを提供しているメーカーを選ぶべきです。安くても耐久性等に問題があると利用者に迷惑だし、補修費用が莫大となるからです。そして、メンテナンスについてきちんとした体制を有している、あるいは優良なメンテナンス業者と提携しているメーカーを選択するべきです。これら事項をきちんと説明を求めてメーカーを選択しましょう。