自走式立体駐車場は、車をドライバー自ら運転して駐車場まで行くスタイルで、複数階を斜路でつなぎます。都市部など限られた土地で駐車するのに適しています。駐車効率は高くありませんが、駐車スペースまで自走するので、手間や待ち時間の短縮に効果があります。ランニングコストや耐用年数に優れています。
法整備後に設置された自走式立体駐車場には、転落防止装置が施されているので、安全性も高いです。自走式立体駐車場には大きく分けて3つのタイプがあります。まずフラット式は平らな駐車スペースと専用のスロープを組み合わせています。マンションや商業施設、病院などで広く利用されています。
フラット式は見通しが良いので、スムーズに駐車できます。階数の把握がしやすく、どこに駐車したかがすぐに判断できます。床に段差がないので、小さな子どもやお年寄り、車椅子を使っている人が無理なく利用できます。屋上を集会や庭園などに活用することも多いです。
1層2段にすると建ぺい率の緩和が適用され、既に建てられた建築物が増築するときに便利です。次にスキップ式は段違いのフラットな駐車スペースをスロープで接続しています。スロープの短さから初心者のドライバーも運転が良いです。そして連続傾床式は、らせん状のスロープに面して駐車スペースを設けています。
専用のスロープが必要ないので、車の収容効率が10%~30%アップします。人や車の動線を計画しやすいので、安全も確保されます。